呂布:『北方三国志』中心
北方謙三の『三国志』第3巻までを読み終えた。
すごく好みの作風で、呂布の死が近づくにつれて、読みたいんだけど死を見たくなくてなかなか読み進められなかったo(´^`)o
呂布、やっぱりすごく好き。
かっこいいと思う
凡人なら落ち着いてしまいそうなところを駆け続けるところに、私なんかの器量では計ることもできない器量の大きさを感じる
そしてそこに惚れる(*´▽`*)
そんな呂布の命がああいう形で潰えたこと、残念だけど、どのみち天下に至らずに死ぬのであれば、いい形だったんじゃないかな。
だってあれは一種の自死だと思うから。
老いて体の自由も赤兎も失う前に自らを消し去ろうとする自死。
なんだかもし呂布がもっと若くて自分にも赤兎にも時間があると感じていたなら、後半生、もうちょっと戦略的な戦い方をしていたように思えてならないんだよな・・・。
で、そうである以上、呂布は負けたんじゃなくて、勝ち逃げしたんだと思う。
でも、呂布の勝ち=他の諸公の負けってわけじゃない。
だって目的が違うから。
でも、それはそれでいい。
呂布が負けなかったんなら、他の人は関係ない。
そう、この本の関羽の言葉として、「呂布が陳宮ではなく曹操に会っていたら、稀
代の将軍になり得たのでしょう」ってのがあるの。
そうかもしれないって思うし、三国では魏好き曹操好きの私は、曹操とともに闘う呂布が見たかったとも思う
でも、それだと呂布の輝きはなかったのかもとも思う。
人の凄さは、同様に凄い敵がいて初めてわかるものだから。
そしてこれまでは呂布を結果的に殺した陳宮が嫌いだったんだけど、陳宮のおかげで呂布が後半生に意味が加わったのだとしたら、それはそれでよかったのかもしれないとも思う。
呂布も陳宮も完璧にはほど遠い人間で、お互いを補い合って。
少なくとも最後には情もあった様に思えるし。
まああまり好きでないことに変わりはないけど
その陳宮自身はすごく幸せな人だと思う。自分が惚れた人が、自分の夢を叶えよ
うとしてくれて、さらには一緒の夢を見てくれるなんて。
もしかしたら私が陳宮を嫌いなのは、嫉妬してるのかも・・・なんて(^▽^;)
さて、続き読もうかな・・・止めようかな・・・。
劉備嫌いだし孔明も好きじゃないし、権も別に・・・だし最後まで読む気はさらさらないけど、策と曹操の死とは見届けたいし、呂布の次に好きな馬超も見たい
著者の北方謙三さんも呂布馬超好きらしいし、期待できそうなんだよな・・・迷う。