『BANANA FISH』 *ネタばれあり
先月に揃えて地道に読み進めていたこの作品。
ようやく完読
いや、初めて読んだわけではないんだけど。
実はこの作品を集め始めたのは、高校生のときだったりする(^▽^;)
友達にコミックを借りてはまって買おうとしたはいいものの、コミック全19巻は高校生には軽い負担ではない+もともとマンガを集める習慣がなかった(高校生の頃に自分で揃えたのは「東京BABYLON」だけ)ので、うやむやに
そうこうしているうちに文庫版が出て、そちらを集めようとしたものの、それも途中で放置
この度漸く、本当に漸く全部揃った・・・というわけ
で、ここから感想↓
アッシュは今も昔も大好きなんだけど、惹かれるのはこれまた今も昔も月龍だったりする。
なんか・・・月龍の中に、自分が見えるんだ。
アッシュは光
英二もショーターもロボもオーサーもゴルツィネも月龍自身も、アッシュの光に引き寄せられた。
英二も光。
英二はアッシュを引き寄せた。
月龍は陰。
光を持たない彼は、誰も引き寄せることができない
光に恵まれなかった人間は、光を求め、光を得られないと知る。
力が強くても、それでも環境で多少はなんとかできる能力と違って、光になれる
かどうかは、全く以って生まれ持ったもので。
陰に生まれた人間は、どうやっても光にはなれない。
せめて光を手に入れたくて。
でも光は他の光に惹かれて。
自分にできることは、無理矢理留め置くこと。
それが、陰に生まれた自分の運命。
そして光には、所詮陰のことはわからない。
シンやブランカが月龍を気にかけるのは、彼等にも陰の部分があるから。
アッシュや英二やショーターには、どうしたって月龍をわかることはできない。
彼等は光だから。
それもあってかな・・・ブランカの言葉にはマジ泣きしたし、「光の庭」で月龍がシンと普通に話しているのが、すごく嬉しかった(^―^)
描かれてはいないけど、月龍は過去を乗り越えたんだろうなって。
で、きっと少しは幸せを感じられるようになったんだろうなって。
いや、そうだったらいいなって。
陰だって、小さな幸せはちゃんと掴めるって思いたいんだ(*´ー`)