「ウルビーノのヴィーナス 古代からルネサンス、美の女神の系譜」展@国立西洋美術館
3月11日(月)国立西洋美術館(ttp://www.nmwa.go.jp/jp/exhibition/index.html#mainClm)やや混み。
若い一人客が多い印象。
やっていることを知ってから、ずっと行きたかったこの企画展。
ようやく行くことができた
当たり前なんだけど、ヴィーナスだらけ。
重ねて当たり前なんだけど、「ヴィーナス」って言っても、それぞれ全然違う。
中には、( ゚д゚)ノ ハイ!シツモーン!これ本当に美の女神のつもりで描いたの?ってのも。
でも「ウルビーノのヴィーナス」は、タイトルになっているだけあって、見惚れた。
鮮やかな色彩に肉体の立体感、なめらかで柔らかそうな肌の質感・・・。
何より、単純にとっても美人(*´д`*)
「美」は絶対的なものじゃないけど、それでもやっぱり美人
たださ、この時代の絵は概してそうなんだけど、人物の絵の細密さに比して、背景がぞんざいすぎ
だからなのか人物が妙に浮き上がって見えて、何枚も見てると変な感覚がしてきた。
それと、どのヴィーナスもお腹がぽっこりなのが気になる。
・・・胃下垂?いやいやww
子孫繁栄を願う意味があったり美の基準が違ったりするんだろうけど、あんなにぽっこりさせないでも・・・と、私がモデルならきっとそう思うw
あと技術にひたすら驚いたのが…タイトルを忘れてしまったのだけど、準貴石を用いたモザイク画をはめ込んだキャビネット。
石の自然な色彩だけで、あんな風合いの絵が描けるなんてスゲェ━━━━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━━━ !!!!
知識として知ってはいたけれど、本物を見るとやっぱ感動。
ヴィーナス三昧の後は、常設展。
実は国立西洋美術館に行くこと自体が初めて=常設展も初めて。
これが期待以上によかった
入ってすぐに「いる」ヨハネ像に心を射抜かれ、階段を上ったところの絵画たちに、完全にやられた。
飾られているのは主にフランドル、バロック、印象派。
あとロマン派や写実主義もちょこちょこと。
私、やっぱフランドルとバロック好きだわ。
超現実なほどに色の対比が極端で、輪郭がはっきりしているものが好み
ブリューゲル親子、絵本のような細かな描写が(・∀・)イイ!!
コリール、ヴァニタスを代表する絵がこんなところにあるなんて、知らなかった
クールベ、辛気臭い、けっ!とか思ってm(o・ω・o)mゴメンヨ
「罠にかかった狐」と「波」、好きです。
こんなにコレクション充実してるなら、またちょくちょく行ってもいいな。
六本木クロッシング2007@森美術館
1月9日(水)森美術館(ttp://www.mori.art.museum/contents/roppongix02/index.html)
空いているわけでも混んでいるわけでもない、観やすい人数。
現代芸術はあまり好みではないのだけれど、諸般の事情で行くことに。
で、感想としては、結構面白い(@^∇^@)
全く作風の異なる作品がずら~っと並んでいて、何も感じないもの、好みじゃないものも多いんだけど、とりあえずは飽きない。
ただ、人気の度合いが如実に出てて、ちょっと残酷σ(^_^;)
その中で、私が気に入ったもの↓
吉野辰海
犬の彫刻の存在感がスバラシイ∑o(*'o'*)o ウオオォォォォ!!
彫刻に心を動かされたのは、初めてかも。
と言っても、感動とは違う。
興奮?それも違うような・・・。
ぐっとくるというよりは、心をくすぐられた感じ。
吉村芳生
一言で表現するなら、愛すべきバカ。
新聞全体を手書きで写すってさ・・・。
それにどのような意味があるのか私には全くわからないのだけれど、その発想と実際にやってしまうってことがすごすぎる。
名を成す芸術家って、よくも悪くもどこか一本切れるんだろうな~と。
田中偉一郎
これも愛すべきバカ。
そして誰もがきっと笑顔になる作品(=^^=)
オーディエンス賞を獲ったらしいけど、すごく納得。
芸術に対しての考え方は人によって違って当然で、中には心臓をえぐるような衝撃を与えるものこそ本物だという人がいるかもしれない。
でも私は、人を笑顔にできるものは、それと同じぐらいの価値があると思う。
それらが両輪となってこそ、芸術は芸術たるんじゃないかな。
最後に
森美術館に行ったのが初めてで、普段の客層がわからないんだけど、若い人が随分多いな~っていう印象。
平日の東京都美術館や国立博物館はオジサマオバサマばかりだから、ココもそうかと思ってた。
比較的若い作家さんの美術展だからか、それとも立地的にそもそも若い人が多いのか。
・・・多分後者だな。
展望台に来てついでにって感じがする。
でもそれで芸術に触れて、芸術っておもしろいって思えるならそれもいいんじゃないかな。
GOTH展@横浜美術館
12月22日(土)横浜美術館
初日。観やすい人数。
感想としては・・・ちょっとびっくり(; ̄Д ̄)
私の中では、ゴスと言えば、スカル、血、異端、退廃的って感じだったんだけど、近頃はもっともっとサイケデリックな方向に広がっているよう。
典型的なスカルの彫刻なんかは最初だけ。
後はとっても前衛的。
まあね、生と死に向き合えば、精神性が高まるのは自然な流れだとは思う。
でもって異端者の精神性を表現するには、異端な手法が取られるであろうことも予測の範囲内。
でもね、なんつーかね、一言で言うとキモイ(″ロ゛)
ちょっと付け加えると、呪われそうというか、飲み込まれそうというか・・・。
中でも印象深いものの1つが、本物の昆虫を使った像。
蝶ってなぜかこういうのに多用されるよね。
確かに不気味って言うか、死の匂いが漂っている気はするけど・・・なんでなんだろう?
蝉はまあ、儚さにかけては右に出るものナシだしね。
そしてもう1つは花嫁のオブジェ。
これはね、その部屋に一人でいろ!と言われたら、泣くね(*´д`;)
なんて言うかさ、私のツボとはちょっと違うんだよな~。
私が好きなのは、退廃的な中に、それを打ち破る生命の強さが感じられるモノ<ヘンタイ
GOTH展の後は、常設展。
これもまた前衛的なのが多いな~と思ってたんだけど、それは常設展の企画のだったみたいで、別の部屋にはピカソだとかマグリットだとかの大御所の絵が。
が、しかし、目を奪われたのは、それとはまた別の部屋のヘレン・ハイドの銅版画。
アールヌーボーちっくな、かわいい絵p(^^)q
洋風のタッチで日本の風景を描いたものって、少なくとも私にとっては新鮮で。
また機会があれば、行ってみたいな☆
フィラデルフィア美術館展@東京都美術館
11月16日(木)東京都美術館
平日だし、ものすごく混んでいるってわけではないけれど、ゆっくり鑑賞できるってほどでもない混み具合。
以下、気になった絵と、その感想↓
■エドゥアール・マネ「ギアサージ号とアラバマの海戦」
写実主義なのに、絵本的。
色の鮮やかさが意識的に増されている気がする(’-’*)
■エドガー・ドガ「室内」
なんとも表現し難い光の描写。
光を描こうとしたのか、光に照らされたものを描こうとしたのか?(;-_-;)
■オーギュスト・ロダン「永遠の青春」
すごいエロス(本来の意味で)。
見ていてむず痒い。
今にも動きそうどころか、動いているのを無理矢理静止させている感じで、だからなのか、それに反する強い力が感じられる(@ ̄□ ̄@;)!!
■ホアキン・ソローリャ「幼い両生類たち」
今回一番気になった画家。
写実的ではないのに、写真より生々しい(@・〇・@)
■アンリ・ルソー「陽気な道化たち」
大好きな画家☆
今回の絵は有名な物の1つで、もちろん好きなものの1つ。
曲線で描いたかわいらしいデザインなのに、不気味(″ロ゛)
■ワリシー・カンディンスキー「黄色の小絵画」
好みじゃないけど、何かが湧き出てきそうな、心をまさぐられる感じ
もう少し見ていたいと思わされる(*゚▽゚*)
■マルセル・デュシャン「画家の父の肖像」
好きな画風でもテーマでもないのに、なぜか惹かれた★
柔らかいゴッホって感じ。
■ルネ・マグリット「六大元素」
この画家の絵は、昔は大好きだった。
今も好きではあるけれど、ただきれいな絵というか、グッとくる感じはしない( ̄ω ̄;)
■アメリカ美術
全体的に絵が土色。
砂埃が舞っているような感じで、ヨーロッパとは明らかに色が違う。
(物理的な意味での)空気が違うんだろうか?
もっと知りたいo(@^◇^@)oワクワク